築30年近くの鉄骨3階建てを全面改修しました。
駒込の古い商店街の名残がある通りに面した8戸の集合住宅です。
共用部は通りの「にぎわい」を感じさせ、各居室は機能的かつ合理的にまとめられたシンプルな作りになっています。
不規則な表情を見せる外観
建物全体のボリュームを同じ仕上げにしてまとめて見せるのでなく、形状に応じて、仕上げを変えて不規則な表情としました。 |
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「にぎわい」を呼び込むエントランス
建物の真ん中から飛び出したエントランスは、光のゲートで居住者と通りの「にぎわい」を迎えます。 |
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ステンレスの扉と木製の床、 |
「にぎわい」のエントランスホール
エントランスホールにペンダントライトをぶら下げました。 商店街の外灯、あるいは祭りの提灯のように、動線にリズムをつけると同時に、通りの「にぎわい」をエントランスホールに取り込んでいます。 |
ペンダントライトの向こうに階段室の光が見えます。 |
筒状のエントランスホールは |
光が滝(カスケード)のように落ちてゆく階段室
階段室では、3階から連続した一筋の光が、1階まで滝(カスケード)のようにつながっています。この光は、エントランスホールのペンダントライトとつながりあい、共用部全体で「にぎわい」をもたらしています。 このような光による「にぎわい」は、居住者には単調になりがちな共用部の移動をひとつの楽しみと感じさせ、また通りとのつながりも密に感じさせています。 |
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軽快な階段が光の滝(カスケード)を囲み、銀色のステップが光を緩やかに反射させています。
動線のリズムと、通りから一続きの「にぎわい」を感じさせます。
機能的なワンルーム
水廻りは洗面、トイレをひとつにまとめながら、ゆとりのある広さでかつ、機能的にまとめました。 |
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居室内には、大型クローゼットと一人暮らしには十分な大きさのキッチンが |
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また、一部壁面には色をつけることで、単調になりがちな室内に
少し落ち着いた雰囲気を出しています。