青島中心部より約20km郊外にある人工島の一角に位置します。この島は新しく造成された土地で、多くの企業誘致を 目指すオフィスアイランドとして発展を目指しています。
ここではオフィスタワーを中心にその足元にはショッピングストリート、広場などを擁し、この島で働く人達の憩いの場として 「街のリビング」(微客庁)となるようヒューマンスケールを意識した計画としています。
オフィスビル、ホテル、広場による構成
17階建てのオフィスビルとそれに相対して7階建てのホテル 、これらの大ボリュームに対し、広場を中心とした ヒューマンスケールの商業部分が人々に街並の楽しさと安らぎを与えています。
ふたつのボリューム、ふたつのデザイン
街区内にある大ボリューム。オフィスはガラス張りの軽快なイメージとし、ホテルは石貼りの品格のある重厚なイメージとしました。 用途の異なるそれぞれの建築を尊重しました。
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東側のオフィスビル
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西側のホテル
導入部としてのデザイン
他の街区との位置関係から南東と南西角に、この微客庁に入る導入部をデザインしました。
歩道と一体となった小さな「溜まり」、樹木をモチーフとしたサッシ、大きな庇、これら三つのデザインが人々を安心して そして、自然と敷地内に入ってもらう仕掛けになっています。
南西角の導入部
L字型の庇の下に樹木をモチーフとしたサッシを持つボリュームが、夜には行灯のようにぼんやりと 輝き行き交う人を優しく照らします。
南東角の導入部
人々が安らぐ「街のリビング」(微客庁)
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南西角から入ると広場に、南東角から入るとストリートに。
大型複合施設にありがちな巨大なスケール感を排除し、ヒューマンスケールを意識した建物構成と、広場、ストリートといった街の中にあり、人々が集まりやすく、楽しみやすい要素を取り入れることで、人々が安らぐ「街のリビング」(微客庁)を作りました。にぎわいのあるストリート
人々が集まる広場